松本 隆 の「自然のままに」

宮崎で日本共産党の活動をしている松本隆の記録です。

オスプレイ配備撤回、米軍の低空飛行訓練の中止を九州防衛局へ迫る

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 12日(金)の九州防衛局への要請では、新田原基地の問題の次に、オスプレイについて行いました。九州各県から国政候補や基地に関係する地方議員など30名近くが集まりました。冒頭、田村貴昭・衆院九州・沖縄ブロック比例候補が、要請書を渡しました。田村さんは、この間、九州各県の自治体と懇談した経験から「オスプレイの飛行直下の自治体、住民は、一様に驚いて怒りの声をあげている。危険なオスプレイの配備は撤回し、低空飛行訓練は中止するよう強く求める」と訴えました。

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 そのあと九州各県から実情を話して訴えました。私は、党県委員会が「延岡市椎葉村諸塚村、美郷町の各自治体をまわって伺うと、共通していたのが、情報がないということ。そして米軍の低空飛行はすべての自治体で目撃されていた」と紹介して中止を求めました。実は、今回明らかにした「イエロールート」などは、オスプレイの訓練で初めて実施するのではなく、今まで米軍の低空飛行訓練ルートとして存在していました。

 しかし、詳しいことを明らかにしません。他県の党からも、自治体関係者との懇談の中で、宮崎と同様に「国からの情報が全くない」と不満の声が出されているとのことでした。昨年、米軍機の「イエロールート」飛行は、255回に及ぶことがわかっています。党側から「昨年の飛行経路を自衛隊の管制から追跡できるのではないか。調べてほしい」と求めましたが、それができるのかどうかも答えず、調べてみたいとも言いません。

 防衛局側は「米軍の運用に関しては何も承知していない」「答えられない」と連発し、ともかくまともに答えようとしません。

 また、私は「8月に政府交渉を行った時、オスプレイ新田原基地にくることはないのかと防衛省に聞いたが、否定しなかった。よって『緊急時』は、新田原基地にくる可能性があるということを確認しておきたい」と求めました。九州防衛局は、「それ(8月の防衛省の回答)以上のことはない」と言って否定しませんでした。

 この交渉を通じてあらためて感じるのは、ともかくアメリカにものを言ってはならない、米軍をしっかりガードしないといけない、という防衛省の態度です。日本人の命と安全より米軍の意向を優先させる政府。オスプレイ配備に対して民主党は推進し、自民党、公明党、みんなの党、日本維新の会も、容認・推進の立場です。