日本航空は不当解雇を撤回せよ!
日本航空の不当解雇でたたかっている原告団の方が、宮崎に労働組合の学習会講師としてみえているとの連絡をいただいたので、ぜひお会いしたいと思い伺いました。
日本航空といえば数年前に観た映画「沈まぬ太陽」を思い出します。組合の委員長がモデルとなっていました。会社から左遷されたりしながらも懸命に生き、たたかう姿は感動をよびました。映画作成までには、かなり攻撃があったはずですが、よくぞできたもんだと驚きました。渡辺謙さんが主演で、三浦友和さん、松雪泰子さんなどみんな豪華キャストでこれまた驚きました。(ここまで映画の話)
日本航空は、自らの経営責任を労働者におしつけ、2010年末にパイロット81名、客室乗務員84名を解雇しました。希望退職者は、予定以上に出ていて、首切りの必要性はありませんでした。また、客室乗務員は、2012年7月から510名が中途採用され、2013年の新規採用は200名だそうです。そんなに必要なら解雇された人を職場に戻すべきでしょう。結局は会社にものを言う組合員を排除したいという意図が明らかです。
日本航空乗員組合と日本航空キャビンクルーユニオンは、ILOに対し、組合からの解雇回避提案を拒否した日本航空の姿勢や、解雇者の人選が結果的に組合役員を多く含むこと、そのことが組合攻撃にもつながっている点を条約違反として主張してきました。これに対し勧告では「労働組合との協議を尽す」ことに重点をおいて、日本政府がこれを保証するよう求めました。
これは、空の安全に関わる問題であり、また、これを許せば不当な首切りが日本社会でさらに広がりかねません。国民全体の問題として考える必要があります。宮崎でもたたかっている客室乗務員の女性がいます。みんなで応援しましょう。写真は、JAL不当解雇撤回裁判原告団事務局次長の長澤利一さん(機長)です。